コラム

そうだったのか!ビデオ初心者が絶対うまく撮れない理由

もう家庭にビデオカメラが普及しだして何年ぐらい経つのでしょうか・・

カメラの進歩は凄まじい勢いで向上してるんですが、肝心のカメラマンの技術は何年経とうが向上していないと思いませんか?

コンパクトで手のひらサイズ。オートフォーカス、オートアイリス、手ぶれ補正など、初心者の方への配慮は多いに結構ですが、カメラ性能だけで映像がうまく撮れないことはメーカーさんはご存知のハズ!

なのにカメラ性能ばかりを謳い、どのようにすればウマく撮れるかというビデオの基本を伝えきれていないメーカーさん。

お父さん!おじいちゃん!ビデオを渡されて「パパお願いね」とは言われたものの、「自分の子供だけ撮ってたらいいんでしょ」的な気持ちで撮影に入ると、後で鑑賞した時に「なんかブレてるし、何がなにやら分からん」になっちゃってませんか?そして、一回見た程度で、もう見ない・・という方。

私は一般家庭(ビデオ撮影はあまりしない方達)で撮影された映像も時には編集することがあります。正直、10年以上、技術の向上はまったく無しっ!カメラ性能など関係ありません。そんなレベルの問題ではない。

 

何故、ビデオカメラは初心者ではうまく撮れないのか?

それはビデオにはある法則が伴ってるからです

写真はプロでもアマでも「鑑賞に耐えうるレベル」に違いはほとんどない。デジカメになってからは、園児でさえも失敗することはまずないでしょう。

それは「止まっている」絵だからです。撮りたいものを枠に収めるだけでいい。しかし、ビデオとなるとそうはいきません。「動いている」から

人は「動いている」ものを捕らえるとき、目で追いますよね?初心者の方がまず最初に陥る失敗は、この「目の動き」と「カメラの動き」をリンクさせているのです

自分の目の動きを第三者から見た場合、かなりのスピードで追っています。グルグル回って被写体を捕らえ続けることができます。

なのに酔わない。目からの情報は脳で知覚し、動きを補完しているためだと思われます。「自動車の運転手は酔わないが、乗者している人が酔う」と例えてみてください。

 

カメラは車、運転手はカメラマン、乗者はビデオを見る人です

先ほど目の動きとカメラをリンクしていると失敗に陥ると書きました。運転手がカメラマンだとして、道路標識や信号を見たり、前方の安全を確認したり、後方の状況を見たりと大忙しです。

一方、ビデオを見る側の乗者は外の景色を眺めていたり、あるいは物思いにふけってたりして、脳の中では「運転手と違うものを見ています」・・

これをリンクさせて運転手の目線を強要させると・・結果、酔うわけです(見にくいビデオになる)自分でもこの例えでよいのか心配になってきましたがw 基本的に初心者の方は

● 第三者に見せることを考えずに撮影してしまう
● 自分だけの情報しか記録しない

この二点が多いように思われます。早い話、自分勝手でワガママを他人(または家族)に強要させて、二度と見たくない映像を見せ付けてる。これでは大切な思い出の記録が風化していってしまいます。

「相手(ビデオを見る人)に伝える(見せる)」ことを念頭に。

これが、初心者の方への技術うんぬんの前に知っていただきたい私の思いです。

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