ふと思うことがある。カメラ女子なる存在はいると思うんだが、ビデオ女子・またはムービー女子なる存在はいるのだろうか?
本屋のカメラコーナーには女性の立ち読み客はほとんどいない。まあ、むさ苦しい男ばかりが群がっているカメラコーナーへ行きたくないのも分かるが。
たぶん、ホントのカメラ女子はカフェ本やファッション系雑誌などを参考にしているんだと思う。
どう考えてもカメラ雑誌は男ヨリだからなあ。同じ趣味なのにこの男女の住み分けはいったいなんなのか?今回はその疑問に向き合ってみようと思う。
そもそも男が考える「撮影・構図」と女性が撮りたい「撮影」には大幅なズレがあると考える。それにビデオという「時にいかがわしいキーワード」に少なからず抵抗があるのも事実。
デザインも然り。男と女というのは感性においてかなりダイナミックレンジが大きい。これを把握しておかないと女性主体のブライダル撮影なんかは特に失敗がおこりやすいと思うんです。
ブライダルだけではない。子供のお遊戯会・演奏会だって母親主体なところがある。もう女性のことを考えずに映像制作をするなんて難しいのか・・。
ちょっとココで「●●女子」のカテゴライズを抜粋
男勝りの「肉食系女子」
歴史好き女子「歴女」
オタク女子「腐女子」
すもう好き女子「スー女」
最先端だぜ「ガジェット女子」
まだまだあるかと思うけど頭に思いうかんだのはこんくらい。こうしてカテゴライズされて巷に浸透しているネーミングのほとんどは「女のくせに」というキーワードが深いことが分かる。
女だてらにという反骨が社会のゆるゆるで浮上してきたのだろう。
昔から上記のような何々女子は普通にいたが「●●女子!」とカテゴライズすることで、ある種特別な存在へと変換してやっているというわけだ。
そうやって世の中のオッサン共は枯れた市場を開拓して新たな客層を取り込もうとしている。女性は共感の生き物である。
世間に認知してもらえれば自分一人ではないという思いから安心して趣味に打ち込めるのかもしれない。
カワイイかカワいくないか・・ソレは問題か?
よくカミさんに言われるんだが、女はピンクやパステルカラーにしとけばいいんでしょ扱いがイヤらしい。
かといって普通に黒や鋭角は嫌いな風潮がある。全然分からないことだらけだが、とにかく「カワイイ」ことが重要であることだけは確かだ。
これら女性の嗜好は映像制作にとどまらず、あらゆる男性社会が築きあげてきた価値観を根底から覆す事態になりつつある。いや、もうあたりまえな事実だな・・。
世の中、趣味の消費率でいえば男性のほうが上である。男性には征服欲があり、特にコレクション好きな男は多い。
かえって女性は征服欲というものがなく、男と違って趣味の意味あいが大きく違ってくる。女性が趣味に金をかけるといえば「自分への投資」だろう。
ファッション・コスメ・ダイエット・健康食品・どれも自分を向上させようとすることに金をかけたがる。
男からみたら「そんなにやってもムダだと思うよ・・」だ。しかし女性からしたら男の趣味ほどバカらしいものはなく、コレクションなんかは到底理解できないだろう。このように男女という違う生き物は絶対に分かり合えない。
あえて女子ウケを狙う必要はない
そうなんです。若者が「若者言葉」を使うオッサンが嫌いなように、女子も女子ウケを狙うオッサンが大嫌いなんです。
迎合ほど下心がみえみえでブレすぎているものはない。いくら女子ウケする映像を作ろうが、そんなもの男の数百倍もある女の直観力でバレてしまうのがオチ。
だったらこれからは男のセンスではなく、男女を超越したセンスで作ることを心がけてみたいと思う(良い意味でのオカマになりたい。精神的オカマってヤツか)。
男のセンスには限界があるし、ファッションデザイナーでゲイが多いのも頷ける話だ。
※ 注意 / カミングアウトではなーい!
男だからどうしてもテロップデザインやパッケージはカッコよくしようとするし、エッジがないとどうも不安になったり、薄いのはイヤだとかね・・。
経験が長ければ長いほどスタイルにクセがついてしまっている人は多いだろう。
それを1回打破して、違う「価値観」をプラスさせてみる。新たな価値観を生み出していく試行錯誤はきっと今までとは違う世界を作りあげることができるかもしれない。
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