ハウツービデオ編集

映像制作と著作権問題|知らなかったでは済まされないこと

映像制作を生業としている方々は避けては通れない壁。そう「著作権料の発生!」この著作権の詳しい内容について興味があるのでしたらこちらへどうぞ

この記事は著作権についての詳細な解説ではなく、あくまで個人的見解によるもの。
不備など多々あるかと存じますがご了承ください。

 

著作権って何?ソレ食えるの?

著作権は個人や団体などが制作した「創造物」に自動で与えられる権利です。メモ帳に落書きしたヘタな絵でも「他人が無断で使用してはいけない」。

適当にオリジナルな鼻歌を録音してもその音源を無断で使用してはいけない。

とにかくエグい権利です。がんばって制作した高レベルな曲と、適当なオリジナル鼻歌は同類として扱われます。

要は作品の品質などを求めているわけではなく、「創造物」の制作者をパクり野郎から守ってくれる権利なわけです。

守ってくれるといっても、その「創造物」が「自身が制作したという証明」がないとダメ。勝手にパクって、俺が作ったもんだから俺のもんだ!使用料よこせ!っつっても証拠がなければどうにもならない。

なのでJASRACのような著作権管理団体に申請登録するわけです。そうやってマジなクリエイター達の権利は守られる。(完全防備じゃないけど

 

なんか買ったビデオから市販曲流れてんだけど

ビデオ業者で一番ありがちなのは~。幼稚園の運動会・発表会などのBGMとして市販曲がよく使われてますよね。

その曲に合わせて踊ったり、演技したりとやりたい放題。そのビデオを自分自身だけが見ればOKなんですが(あやしい動きあり)このビデオを勝手に販売しちゃうと問題なわけです。

販売しちゃうってオマエ、それがビデオ業者だろ!はい。だから困ってるんですよっ!(逆ギレ。

まずは反対側から見ます。主催者ですね。これは個人・法人・NPOとかで変わってきますが学校法人で教育目的、且つ非営利ならば問題ないと思われます。こちら

つづいて会館などを使用して多くの方に披露するコンサート。

一番安いのは入場料無料・客席キャパも少ない・曲数も少ない(10曲)くらいで約2,000円くらいの使用料。

しかし、入場料を取ると10倍くらいにハネ上がります。客席のキャパも1,000人収容のところ30人しか入らなくても1,000人と見なされて高くなります。

しかし、これを行わないと著作権を侵害してしまうことになる。てか金よこせってこと。

そして恐ろしいのはそれを撮影したビデオ業者が販売すること。

完全な複製は違法なのでBGMライン撮りそのままだと違法です。オーディエンスマイクは必ずMIXしましょう。

で、ザックリ計算すると1本4,000円で50本販売、10曲使用で52,000円ほど。合計売り上げが200,000円で1本あたり約25%使用料で持ってかれますな。

これはJASRACのシュミレーション計算によるもので、著作隣接権は除外してます。

しかし、これによると販売値段や販売本数ではさほど変わらないことに注目しました。問題は何曲使用してるかによって差が大きく出てくる。

と、ゆーことは。ここまでにしますw

この計算方法は市販曲の原音使用なのか演奏での使用なのか不明なところもありますが、とりあえず著作権が発生しているものを販売する際には使用料は免れないということです。

JASRACに許諾申請をして使用料を払い、許諾番号をパッケージの裏にでも張っておきましょう。

 

著作権問題 疲れる件

著作権問題!・・もう難しくてヤになりますよね。

今回はビデオで使用される音楽のことだけですが、映像や静止画にももちろん適用されるので詳細は各管理団体へ・・こちら

しかし、他人が著作者の許諾なしに販売したら金取られるのは当然だと思うんですが、当人が販売・演奏するだけでも金取られるらしいwこれが管理団体のすごいところです。

運営費がかかるのは分かりますけど売れてないミュージシャンとかかわいそうになってきます。ただでさえCD売れてないのに。これは管理団体も頭悩ましてるでしょうね~。

じゃあ、もう管理団体なんて関係ないし!申請もしない!ってことでもいいんですが、金儲けをしようとするならば必要になってくるんですよね。

Twitterでいう相互フォローみたいな感じでしょうか。かといって、この著作権問題をハナからバカにしてる「笑顔笑顔顧問図」なんかもどーかと思いますけど。

だってアレ、誰かのパクってオリジナルです!って言えば言ったもん勝ちで報酬が発生するんですからね。二次創作は文化だ!は認めますけど、二次創作はクリエイティブなのかは疑問が生じるところです。

とにかく、映像制作にとっては著作権問題は重要であり、避けては通れない壁である。記録屋は特に注意が必要になってきます。

払う払わないは別として、大量に売って儲けが出ている業者さんがいたら要注意です。ヤツらの目はあちこちで見張ってますから・・・。

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