コラム

【映像制作】業務委託は安請けでも無いよりマシでしょ!

仕事がない。または仕事が減ってきた。

そんな時は新規開拓に走るわけでありますが、現在の自分の報酬額と同等の案件、または上回る仕事などはそうそうあるもんじゃない。

自分にネームバリューがある方なら提示額で折り合いがつく場合もあるだろう。しかし、モグリのカメラマン・編集マンでは足元を見られて安請けの対象にされがちである。

そんな時、どうするか?

他に条件が合う仕事を探して回るか、または安請けでも飲むのか・・悩みどころだ。

新規で仕事を請け負う場合、おいしい仕事は既に取られていることが多い。歴史のある制作会社から仕事をもらうにはオコボレを漁るしかないし、新設された会社では既に他社とは違うシステムで対抗してる場合がある。

制作会社によって全く違ったプロセスで業務を行っているということである。

自分が委託カメラマン・編集マンである人々はそれらを認知し、希望の請負報酬額との折り合いをつけねばならない時がある。そんな小話を書いていきたいと思います。

 

何が欲しいのかを明白にする

現在、委託で制作を請け負ってる方はメインとなる制作会社、または直請けの基礎が整っているかと思います。

しかし、不況のアオリや諸事情などにより仕事が減ってくる可能性も少なからず出てくるだろう。そんな時、「減った部分」を補いたいわけであります。

新規開拓をする場合、完全にメインと決別しない限りは「減った部分」を補えばいい。減った部分以上の仕事を請けれるならそれにこしたことはないのだが、キャパが限られているフリーの方では難しいように思える。

自分は「あといくら欲しいのか?」これを明確に概算しておけば新規開拓をする上での重要な交渉材料にすることができる。「多くは望まない」ということが大切である。

 

足りていれば要らないということ

需要と供給の問題である。自分が請け負いたいと思っていても、発注サイドからすればメリットはあるのだろうか?

自分自身が発注する側に立ってみてほしい。当然、発注元は利益が大前提にある。コストを出来るだけかけず、「儲けたい」のである。

必然的に供給のコストは削減傾向にあり、風下に立つ委託業者は安請けを迫られることになるのは必須。交渉の余地が無いならば「足りている」と判断して間違いないだろう。

足りている部分に押し入っても相手は微動だにしない。これは値段を下げる交渉術の一つでもあるが、大抵は「本当に必要ない」場合が多い。

要らないならば無理に押し入る必要はない。しかし、他にアテはあるのか?あればよし。

 

自分の価値は相手が決める

俗にいうポートフォリオ。俺ってスゴイでしょ?こんなことできるんだよ。

「知らんがな」である。

ピンポイントでのアタックではかなり有効なのだが、制作の幅によってポートフォリオや経験値・実績・プロフィールなどはさほど判断材料にはならない。

問題は発注者が欲しいものかどうかが重要なわけで、一人よがりの作品を提出しただけでは個人の価値は計りにくいのだ。

技術は持っててあたりまえだということ。ではそこから何をしてくれるの?

基本的に委託の場合、自分が出来ることと相手がやってることが同じだからこそ営業に走れる。自分が出来ることは相手も当然出来るのだ。あなたの価値は?

 

仕事は無いよりあったほうがいい

既にお察しかと思われますが、この記事は私の経験によるものです。・・そうです。

かなり相場とは遠くかけ離れた金額を提示され、且つ交渉の余地なしといった具合であります。余地はあっても仕事量は少なくなる。

上記で書いてあるように「減った部分」を補うには難しい状況。さて、飲むか・・飲まないか・・。

非常に難しい選択で、悩んで悩んだあげく、飲むことになりました・・。理由としては「仕事が無い状況」を想像してみます。たぶん、プリセットデータを作るとか、ブログ、情報収集とか・・

そんな何も生産性が無い状況よりは!100円でも稼げるなら!たとえ安請けでも!よしとしようじゃないか・・。

原価コストを省けば、県の最低賃金以下かもしれません。しかし、赤字で無いならば遊んでいるよりはマシだということ。

メインがあるならサブとして割り切るということ。たとえ他で条件のいい案件があろうとも、探して回るだけの手間と確証はない。

当然、自分が今までやってきた価値という概念はなく、コンビニのバイトのほうが割りはいいかもしれない。

しかし映像屋というプライドは持ち続けたいので他業種はやりたくないのだ。安請け?そんなんあたりまえだろ?と思われる方もいらっしゃるかと思います。

歳を重ねれば重ねた分、経験はイヤでもたまってきます。なぜ俺が?こんな値段で?!

むしろ新人だったら何も問題は無かっただろう。その辺りの「この俺が・・」プライドは捨てて「郷に入れば郷に従え」というシステムを肌身を持って体験したいと思います。

イヤならどうぞアチラへ

いや、食わねばならんのだ・・。お願い・・いたします。

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