コラム

映像制作業という仕事について思うこと

自分は会社員10年、フリー8年目ですが、やりようによってはフリーの方が稼げるんじゃないでしょうか?。

会社員だったころのクライアントを横取りするわけもいかない。辞めた会社側からすればライバルが増えることになりかねない。

となると、同じ業種ではあっても差別化をして、新規開拓こそフリーランスの大前提になるわけだ。

 

映像なんか無くても誰も困らない

映像制作→エンタメ・娯楽・趣味のカテゴリーなのかな。映像コンテンツなどは一昔前に比べたら世に浸透しているほうだと思う。

YouTubやニコ動などが大きな要因。ほとんど知識がなくても民生カメラ片手に「実況」や「コレやってみた」など、自分自身の表現を具体化させるツールとして活用されてる。あくまで道具としての映像制作。

かたや、私ら業者など映像作って食ってる人はどうだろう。映画監督さんも、みな映像作って食ってる。そこから作りだされるモノって世間からして本当に必要なモノなのか?

時々疑問に思うことがある。テレビは誰もが見るだろう。

映画は大昔からの代表的な娯楽メディア。そして多くのスタッフが制作にかかわっている。

Netが氾濫しててもテレビメディアへのスポンサー広告はまだ限りが見えてこない。そういった意味で、この巨大メディアの必要性はまだ理解できる。

だが、少数派のビデオ屋さん・プロダクション・作家さん、儲かってますか?広告代理店にかなりピンハネされてません?

不況の際にギャラを落とされても、景気が良くなったからと言って上がることはない。ネームバリューがある氷山の一角ならイけそうですが。

自分もギャラは固定で、数をこなしてナンボです。特にフリーともなると時期によって収入格差が出てくる。繁忙期には波があるからだ。今のままじゃ正直老後が心配です。

昔っから思うことなんですが、自分が普段生活していて映像コンテンツが本当に必要になることって無くないですか?だったら何故映像作ってんのか・・。

 

意味のないものに意味をつけようとするから迷う

昔、友人が言った言葉です。何言ってんのこのスピリチュアライザー・・と、その時は小馬鹿にしてたんですが、自分の仕事について考えるとき、よくこの言葉を思い出します。

誰にも見てもらってない作品。一人でシコシコ制作した作品。難しいソフトを使いこなそうとする日々。親がビデオ撮ってるのに汗水たらして必死で撮影したり・・。

あれだけがんばって撮影したのに売れたのは10枚とかね。いったい何のために!とか思うんですよ、特に若いうちは。

だけど、それら自分がしてきたことを全て意味などないものだと認識した時、急に心が楽になるんです。別に宗教勧誘じゃないですよw 自分なりの自己啓発です。

そして最後にたった一つだけ残るものがある・・。

映像制作が好きだから

好きだからヤってる。好きだからキツイことも我慢できる。あたりまえだけど何か?

たまたま入った会社が映像制作系だった。元々興味はそんなに無かったが、仕事を覚えていくうちに愛着が沸いてきた人。

学生の頃から自主映画を撮ってて将来は映画監督になりたい人。キッカケはなんであれ、今現在映像制作に関っている全ての皆さんへ言いたい。

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