世の中、テレビもNETもスマホも映像だらけである。なので、映像を見る目は一昔前に比べたら(NET動画の普及前)格段に肥えている。
AEやMotion、Maya などちょこちょこイジれる方なら「シュウゥーキラキラ、パン!」
なんて感じの目を引くパーティクルなど朝飯前だろう。一眼撮影ならば得意のボケ味でそれなりのアンニュイ女子を歩かせておくだけで絵になる。
この「絵」になりやすさがツールの進歩によって作り手の意思を阻害してはいないだろうか・・と最近思うわけです。
PVに影響されすぎ
ミュージシャンの新譜と気鋭映像作家のコラボですが、曲を活かすのがPVの本来の目的なんですが、昨今のを見ていると「いかに斬新な手法を使うか」に焦点が絞られてるような気がする。
本来PVというジャンルはそういうものだというのは分かります。
しかし奇を狙いすぎてる感じがする。曲は最低でも3,4分はあるから、奇の部分を出しすぎると途中でツギハギしたようなバランスの悪い映像になってしまうのが多い。
そしてその映像がヒットするや、すぐにトレンドになる。たぶん、仕事的にもクライアントから「アレ風な感じにしてくれ」とか言われる人もいるんじゃなかろうか。
そうやって、下々の層に浸潤していき似たような映像が巷に溢れる。結局は映像が「カッコイイ」からみんなマネしたがるんだよね。
マネしたほうはアレ風になってて自己満足する。世に流す。見た風な映像なので「でっ?ていう」感想で終わり。
ちなみに私のTwitterアイコンや背景などもどこかで見たような「でっ?ていう」。あまりに「あたりさわりない」「いかようにもとれる」セコイセンスです。
道具に囚われすぎてないか?
私はAvid使いだ。主にAutodesk系だ。RED使用など。機材・スキルマンが多すぎ。これもまた「でっ?ていう」ホントに「でっ?ていう!」
良い作品。自分の想像を出来るだけ具体化してくれる道具はクリエイターにとっては重要。しかし、それが高価な機材やソフトである必要性はまったくない。
自分が使えないからっていうコンプレックスがあるのも事実w。負け惜しみ記事っていうと、そうじゃない。なんていうか、作品が良ければ道具なんて関係ないっていうのが大前提だから。さすがにEOS5Dで映像作った時には革命が起きた!と思いましたが・・。
ソフトに関してはEDIUS7とAEがあれば大抵の映像表現は出来てしまう。
特にこれから映像の仕事がしたい!趣味で映像やりたい!って方は目先の情報を鵜呑みにせず、柔らかい頭とセンスで作品を作ってほしい(そういう作品が見たい)。
でっ?ていわせない映像とは
あくまで個人的見解で書いてますから、独断偏見です。
もう完全に電波ってますが、俺ブログだからいいんです。好きに書いても。完全に趣味だけかもしれないですが、潔い映像が少ないことだけは確かです。
今の世。あれやこれや着け足して、着膨れしている映像はもういい!
シンプルとは違う意味での無駄の排除。伝えたいこと以上の装飾の排除。そんな映像を作りたいし、見てみたい。
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