とにかくダサイのである。
は?何がって? 服装ですよ服装。それもビデオカメラマンの服装(またはスタッフジャンパー)。
そりゃあ個々のセンスにもよるが、同じカメラマンである写真屋に比べてダサダサな傾向にあると思うのだ。下記にあるあるを書いておく。
- とにかく「黒い服が多い」
- 上(トップス)と下(ボトム)だけしか考えてない
- 靴のバリエーションがない(同じ靴しか履かない)
- 何回も同じ服を着てくる(気に入った服しか着ない)
- ヒゲメガネと猫背(編集兼用の人)
- 一番ダメなのは体型を考えてない服装をすること
私はビデオカメラマンを20年近くやってきてるが、アーティストのPVやスタジオCMなどというオサレな現場など全くやったことがない。
現場といえば会館や幼稚園くらいなものだろう。だからといって私は服装に気を抜かないことにしている。
それはカメラマンにとっての服装(ファッション)とは仕事そのものだと思えるからだ。
ある日、新人君が運動会の撮影にクラッシュジーンズで登場したことがあった。あのクラッシュジーンズだ。
クラシックジーンズではない。その時のあまりにシュールな光景を私は一生忘れないだろう。「ちょっ、オマっ・・それ?」「は?・・はい」
ヤツは人目をあまり気にしないタチか、「流行ってるから世間ではOK」だという認識でのことか?。
しかし、少なくてもその時期には流行ってなかった・・。ビデオカメラマンや写真屋という「カメラマンという職業」は被写体(主役)を追うためにどうしても周りの人達の目線に入ってくる。
その服装にも必ず目がいくだろう。そんな時に汚らしいクラッシュジーンズなど穿いてればどう思われるか・・。
絵的なセンスにも直結するいわば自己表現としての服装とは「自分の宣材」である。
何もオートクチュールファッション的な意味あいを言ってるのではなく、見られていることに意識をしろということ。
カメラマンは被写体の反対側にいると勘違いしている輩もいると思うが、周りの人々からしたら、実は「被写体同様」という場面も多々あるのだ。
オッサンカメラマンに告ぐ
35歳以上のオッサン諸君。「もう、どうしようもない」感が出てきて自分を諦めていないか?諦めた時点でもう普通のオッサンだぞ。
普通のオッサンだけど、カメラマンという職業なら少しはマシだと思ってんじゃないだろうな。そういう甘い考えがセンスを鈍らせる。
いいか、カメラマンは普通の職業じゃないんだよ・・
腹は出て、髪も薄くなってんのに何がおしゃれだと?
子供が生まれてそれどころじゃない。家計がカツカツで服に金かけられない・・etc
それらを言い訳にして自分に投資ができない人は仕事も出来ないと私は思う。
言っておくが自分への投資とはただ金を使ってバンバン服や小物をたくさん買うこととは違う。要は意欲の問題であって、意欲を失うなということ。
カメラマンはセンスが武器だろ?
構図を作ることは絵描きと一緒だ
もっとアーティストたれ
町のビデオ屋であれ、自称ビデオグラファーであれ、撮るということは少なからずクリエイティビティを要求される職業である。
自分磨きは仕事の一部と言っていい。その中でもファッションとは一番人に伝わるセンスだ。
ダサイかカッコイイかは別として、カメラマンならばファッションアピールする意欲は常に持っておきたい。
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